西伊豆までバイクを走らせて。

写真・文 山下晃和

 リゾートツーリング。

 それは、バイクで走るだけでなく、 
 その土地の海、温泉、料理と 
 五感をフルに活用するツーリングなのでは
 ないか。

 と考える。
 
 思い立って、いきなり出発の伊豆の旅。
 静岡県東部に張り出す南の地。
 「伊豆と言えば温泉。温泉と言えば伊豆。」
 という
 ほど、有名な温泉が点々として、
 数キロバイクを走らせれば、温泉の名前が
 付いた地名が出てくるくらいである。

 伊豆半島は、半島というだけあって、
 まさに島のような山と海の近さ。

 山はそれほど標高が高い山が連なるわけではないが、
 それでも緑深き、マイナスイオンの大自然が広がる。

 東京より南に位置するためやや海沿いは気温が高いが、
 アスファルト地獄の都内に比べれば、それは過ごしやすい
 夏風が吹くのである。

 ここは、毎年日本で最大のアドベンチャーレースである
 伊豆アドベンチャーレースの開催地。
 伊豆半島の南西に位置する松崎海岸をスタートし、
 3日間ノンストップで、山を走り、カヤックを漕ぎ、
 自転車で下りるという過酷極まりないレース。

 04年から毎年訪れていたので、今年も訪れるで
 あろうこの場所だが、06年はレースが開催されない
 ことが決まったのだ。
 
 9月になると、年に一回のお祭り騒ぎに心を躍らせた 
 ものだが、それが無いということは非常に淋しいのだ。
 
 だが、独りでこの地へ行く事に決めた。
 前日に。
 毎年行っているあの場所へ。

 今年は、静かな松崎へ。

右手に見える海沿いに走る136号線を快走すると、気分が踊る。海に到着。

 今日はバイクで走ることを目的とせず、
 実は、スノーケリングをするために、訪れた。

 遊泳している家族が一つ。訓練中の
 ライフセーバーのような団体が一つ。
 
 他は誰も居ない。
 
 海は、台風の影響か、大荒れ。
 波が高く、なかなか沖へ泳げない。
 海水は冷たかったので、ウエットスーツ 
 を持ってきて正解だった。
 
 残念ながら、砂が舞っていて海底が
 見えず、海に広がるサカナ達と泳ぐ
 という目的は達成できなかったが、
 波の音を聞きながら、昼寝をさせてもらった。

 夕方までゆっくりした後に、
 そこから近くの無料の温泉へ。

 ここは昨年カヤックの到着地点だった石部。
 温泉が無料であることを、メンバーのM君から聞いたので、
 レース後に入った湯。究極の癒しだ。
 海の匂いが漂う温泉なんてね→

フィン、スノーケル、ウエットスーツを真水で洗い、バイクで乾かす。

無料の温泉。泳ぎ疲れたらココへ。

温泉ですっかり癒された後は、胃の癒し。
腹が減っては、戦はできぬ。
ツーリングで使う体力は、ここで十二分に補充できる。

アドベンチャーレーサーや、ツーリングライダーが
集まるゴハン処。

さくら(〒410-3611 静岡県加茂郡松崎町松崎21の1)

日本全国でトップ3に入る美味しさと思う。
えい出版の培倶人にも出ていたので知っている人も
多いはず。

今日は、あじのまご茶定食1575円を頼む。
ゴハンで1000円を越えると高価だけれども(僕にとって)
ここの定食は、いくら払っても構わない
ほど、ウマイ。さらには、
 ところ天が5種類(よもぎ、コーヒー、抹茶他)
食べ放題!

明日葉、たまねぎのてんぷらが皿にどかーんと現れる。

続いて現れたのが、あじのタタキと生姜がピリッと効いたまご茶定食、
丼ぶり編を楽しむ。あじとアツアツのゴハンが、口の中でとろけるほど。↑

半分を食べ終わった後は、熱いくらいのサカナのスープを丼にかけて、まご茶編。
お茶漬け風にすするのだ。味がまたマイルドになり、暑い夏に、このアツさがたまらない↑

お腹がすっかり満足した後、
青がかった山々を眺め、次第に暗くなっていく
ワインディングロードに、右に左にと身を任せ、
名古屋の方角を背中に向けて、高速道路を
東京へと走らせた。


−おわり−

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お店の看板です。お土産も有ります↑

よもぎところてん、きなこ、黒蜜、美味。